文藝春秋2011/01〜04 近藤誠 効かない論文

今年の文藝春秋1〜4月号に掲載された近藤誠先生(慶応大学医学部講師:「患者よ、がんと闘うな」あなたの癌は、がんもどき」など著書多数)の投稿が大反響を呼んだようです。





1月号「抗がん剤は効かない」
2月号「『抗がん剤は効かない』のか 患者代表・立花隆、近藤誠に質す」
3月号「近藤誠 私がすすめるがん治療」
4月号「治るがん」と、「治らないがん」
(3月号で終了と思って原稿書いていたら4月号にも掲載されていたので、慌てて書き直しッ!)





私自身は、過去の近藤誠先生の著書も立花隆さんの取材番組(のちに出版)も拝見しています。また、抗がん剤メーカー勤務経験やガンの辞典の編集に携わっているので、「そんな世間が騒ぐほどの内容かしらん?」という感想です。また近藤誠ブーム(失礼)の再来か・・・と穿った見方をしてましたが、なるほど、当事者であるガン患者さんは毎年毎年何十万人、お身内の方を含めれば何百万人の「ガン・ルーキー」が誕生しているわけで、その方たちにとっては大変ショッキングな記事なんだろうと、遅まきながら気づいた次第です。恐縮。


ガンになられた方のほとんどが受けられる標準治療・・・手術、抗ガン剤、放射線・・・なかでも進行ガンや転移、再発ガンに対する治療として繁用されている抗ガン剤を一部のガンを除き、ほぼ全面否定した内容ですから反響は大きかったのでしょう。しかも、抗ガン剤のエビデンスが操作されているという指摘は、専門家の眉を吊り上げさせ、患者の望みを落胆に変えたろうと察します。


しかし、この論文を多くの人が目にしたとしても、ガン医療の現状が急速に変わることはありません。(少しづつの変化はすでにあります) 「医療側の都合」と「患者側の都合」が、いかにミスマッチしていたとしても、ほとんどの医療機関は標準治療の枠を踏み出すことを良しとしないでしょう。というより、ほとんどの医師は「よかれ」と信じて治療を施しています。“権威ある”医学界のエキスパートが認めた治療を精一杯施すことが医師としての使命である。医学界の指針に背くことは、医師という「国家資格者」であり「エリート」である彼らのアイデンティティを崩壊させます。標準治療を施している限りは身の安全も確保できます。(ただし、一人の人間としては悩んでいることもあるでしょう) “システム”に抗うことは、どの世界でも簡単ではないのです。


とはいえ、ガンを抱えている当の患者にとってみれば大問題です。では患者はどうしたらいいのか?


3月号で近藤先生が示した「私がすすめるがん治療」は、本書でお断りされていますが(95頁)、身体に加えられる(標準)治療に限って言及しています。本来は、身体に加えられる治療と、患者・家族の精神的なサポートを統合した対処法が望ましい、と言っています。私個人は、治療法に関しても幅広い選択肢を持っていいと思います。なにも、抗ガン剤を全面的に否定しなくていい。(「やり過ぎ」は明らかにダメ)抗ガン剤は危険だからといってむやみやたらに代替療法に飛びつくことも賢明と言えません。また、代替療法や民間療法を胡散臭いと毛嫌いして、治る機会を喪失してももったいない。人間の体は機械ではありません。2万に及ぶ遺伝子は心と体の作用に応じてケースバイケースで柔軟性を持った身体運営をしている。ガンは生命を営むがゆえに生じる細胞ですから、機械の故障をマニュアルに沿ってなおすのとわけが違います。


4月号では、「がんもどき」は放っておいても(ほぼ)大丈夫。転移する「本物がん」は治らないからジタバタするな。下手にいじると(治療すると)苦しい思いをする。本物がんなら、末期に発見されるほうがいい。穏やかに終末を迎えることができる。というような内容です。一般のお医者さんが言うこととは大きく乖離していますので、近藤先生の説に従うのは勇気が要るでしょう。しかしながら、ガンの性質を考えると、過剰な検査や身体に負担の大きい(侵襲性の高い)治療を継続することは???です。それでも、「治らないがん」に分類された人たちにとっては、やはり「切り捨て」という感じは拭えません。


私は近藤先生が本書で取り上げなかった「心の持ち方」こそ、まず優先して“手当て”するべきだと思います。


世間に流布している「ガン=死病」という“呪縛”に囚われ、“恐怖”と“不安”に苛まれているなら、ガンから生還した体験者に会うべきです。(そこを最重点にフォーカスしている患者団体もあります) 病院で匙を投げられたものの、ガンが消えたり、共存しながらも元気に生き抜いている人たちがいます。決して少い数ではありません。そういう方々の存在を知ること、体験を聴くこと、相談することができます。そのような活動をする元ガン患者さん、現役ガン患者さんが増えています。


さらに、どの治療法を選ぶかの前提として、「生きるとは?」「死ぬとは?」「わが人生とは?」という一人の人間としての根幹を成すところを総括し、それから、「人の体、生命とは?」「治るとは?」「効くとは?」・・・「では、どんな方法を採る?」・・・という各論に至る。そうでないと、治療を病院に丸投げしたり、医師にすべてお任せしたり、魔法の治療探し、に陥ってしまいます。それで医学的に厳しいガンを克服しようとしても難しい。ガンになったら、いっぱい勉強することがあります。


近藤理論を支持する、支持しないにかかわらず、《自分の尺度》なしに「○○ガン理論」「○○治療法」を採用しても、芯の通った対処ができません。治療が上手くいかなかったり、悪化したり、再発したような局面で、自分の歩もうとする道から外れ迷子になってしまいます。


『あなたの望む生き方に、その治療法は貢献できるのか?』


こんなふうに問うてみると、視界が開け、何をすべきか自ずと答えが出るのではないでしょうか。


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