「本当の自分に出会えば、病気は消えていく」梯谷幸司 三笠書房

著者の梯谷幸司氏との出会いは、2年前のプレジテントオンラインの記事でした。(こちら!) とりわけ、タイトルの「自分の人生を生きていないとき人は病気になる」と4頁目の「自分で病気をやめることができる」というフレーズに、目を引きつけられました。それ以降、webセミナー、東京での1dayセミナーをフォローし、現在(2018年5月)は本講座を受講しています。

 

「本当の自分を生きる」
「人生の主役の座をガンから自分に取り戻す」

 

ガンの辞典を公開(2004年)してから程なく、「がんサバイバーの共通点を一言でいうと?」と、尋ねられる度に答えてきました。

 

それは、取材者として、体験者、医療者(統合的アプローチをされる)双方から聞き取ることができたメッセージです。

 

では、【本当の自分の人生を生きる】には、具体的にどうしたらいいのか?

 

梯谷氏が考案したプログラムは、各個人が背景に持つパターンを変えることに鋭く切り込みます。脳科学、心理学、言語学を論理的に駆使してのアプローチは、目に見えないエネルギーレベルの変化が、目に見える人体を変えていく。それはあたかも、肉体に内から投影されたプロジェクションマッピングのデータそのものを差し替える作業と言えます。

 

本書のどこかで大きく頷く人、目を背ける人、苛立つ人・・・いずれの方も、何故病気をやっているのかに気づいて、自ら病気をやめるチャンスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

梯谷幸司氏の初刊「“偽りの自分”からの脱出」もあわせて読まれると、理解が深まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あなたは「意識」で癒される」 ディーパック・チョプラ フォレスト出版

本書は、1989年刊行『Quantum Healing』の増補版です。(米で2015年に刊行) Quantum Healingは「量子的治癒」と訳されています。

 

「量子」は物理学用語ですが、量子的治癒とは目に見えないエネルギー、心身のつながりによる治癒を表しています。30年前のことですから、非科学的と懐疑的に扱われたことは、想像に難くありません。(日本では現在でもまだまだ肩身が狭いでしょう)

 

心がどのように病気の治癒に関与するのかを、従来の医学や生理学では十分解き明かせていません。量子力学を用いて考察することで、仮説ながらもかなり信憑性を高めているように感じました。(仮説の域を出ないのは、物質的測定ができない領域だからです。
しかし、この30年間に心と体の結びつきに関して行われた数々の研究結果が引用されています)

 

ただし、論理的に読むところと、感覚的に読むところを、整合させながら読み進める作業が求められます。

 

筆者は、最終的な「量子的治癒」のシンプルな定義とは「平和をもたらすもの」と論じています。気の利いた日本語にするなら、「安心立命」でしょうか。インド出身の医学博士だけに、量子的治癒を促すツールとしては、アーユルヴェーダの技法を提供しています。

 

治癒において「意識」がどれほどの関わりを持つかについては、想像以上に大きなスケール(と同時に無である)ことに、思いを馳せてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「北海道でがんとともに生きる」 大島寿美子 編 寿郎社

28名の方が実名を公表し、自分の言葉でがん体験記を寄稿しています。

 

本書の特徴は、北海道在住のがん体験者さんに限定していること。地域色が明らかなので、北海道のがん患者さん、がんに関わる人にとって、より身近に感じられると思います。(無論、どの地域にお住まいの方がお読みになってもよいのですが)

 

紙面の都合で、それぞれの方の体験を深く掘り下げるまでには至っていません。それでも、その中の1頁、1行を目にした読者が、がんを自分の人生の物語の一部として捉え、生きることの価値に目を向けるきっかけとなることでしょう。

 

個人的には、執筆者4名と編集者による巻末の「がん体験者座談会」が興味深かったです。本書の出版に至る経緯、体験記に寄せる思いなどが、改めて各自のがんとの向き合い方、意味合いを顕在化させています。

 

書くことによって、書き手こそが、がんを腑に落としている。そんな印象を持ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「抗がん剤治療の正体」 梅澤充 ベスト新書

標準治療と呼ばれる抗がん剤治療が、いかに“標準”ではないかについて記述されています。著者の梅澤充医師は、20年におよぶ「低容量抗がん剤治療」を実施してこられました。進行ガン、末期ガンに対する学会が定めたガイドライン通りの治療、術後再発予防に用いられる抗がん剤治療など、通常「常識」とされている科学的エビデンスに基づく治療のダークサイドをあぶり出しています。そして、副作用が出ない程度の容量(標準治療の専門家は「そんな量では効かない」「責任が持てない」と言う)で、人体の生命活動機能を損なうことを減らし、現状維持という時間を伸長できる治療例を示しています。

 

読者は、本書で度々目にする「治らない末期のがん」という表現には、失望を感じるかもしれません。しかし、「抗がん剤治療」という枠組みは、本来もっと広がりがあって、柔軟な使い方による治療の可能性があるという事実を知ることができます。

 

標準的な抗がん剤治療に疑問を持っている方、しかしそれでも、抗がん剤など現代医療を選択肢として優先したい方は、ご一読なさってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ある臨床心理学者の自己治癒的がん体験記」 山中寛 金剛出版

最初に申し上げますが、著者の山中氏は本書を書き上げた1週間後に永眠されています。肝臓転移の大腸ガン発見(2009年)から7年。余命1年を宣告されてから6年でした。

 

山中氏は、臨床心理学者として大学で教鞭をとる傍ら、スポーツカウンセラーとしても活躍。シドニーオリンピック硬式野球チームなどに帯同。選手が実力を最大に発揮できるよう、メンタルサポートに尽力されました。

 

そんな臨床心理学者とて人の子。ガン告知に、「ガン=死」という先入観に囚われ、死の恐怖に怯えます。手術を受けるも、その後の投薬でアレルギーが発現。標準治療以外の情報を収集し始める。

 

体験談に触れ、ホリスティック医療を学び、専門の心理技法をアレンジし実践することで、死やガンの恐怖を収め、ガンとの付き合い方が変わっていきます。その推移が克明に記されていて、病に対する心的構えの考察はたいへん参考になります。

 

山中氏が実践した漸進性弛緩法、自律訓練法、動作法は、体を介してこころの活動を安定させるのに有用です。また、自己観察法、イメージ法は、漠然とした不安を落ち着かせるのに役立つでしょう。

 

本書を世に出すというライフワークを、見事に果たされた山中氏を讃えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『余命半年、僕はこうして乗り越えた!〜がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと〜』 西村元一 ブックマン社

著者の西村元一医師は、大腸ガンを専門とする外科医。2015年3月に〈肝転移を伴う根治が難しい進行胃ガン。治療をしなければ余命半年〉と診断される。

 

医療関係者が読まれるとよい本だというのが、率直な感想。患者の視点も含まれるが、「患者になった医者の視点」として、ガンという病、医療、患者心理を“考察”している部分が、医師や看護師にとって参考になるだろう。「患者と医師の間にあるフリと、ズレ(122頁)」は、患者になったことで得られた貴重な気づきだと綴られている。抗ガン剤の副作用についても、「理解しているようでイメージと違っていた」「想像以上にしんどかった」と振り返っておられる。

 

本書が、医療関係者が患者目線を模擬体感する一助になり、患者さんとのコミュニケーション向上に役立つことを願う。

 

なお、西村先生は「金沢マギー」(イギリスのマギーズキャンサーケアリングセンターをモデルとした)を開設し、医療関係者と患者さん、市民の垣根を取り払った関わり合いの場を提供する活動もされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』 ジョン J.レイティ&リチャード・マニング NHK出版

癌にフォーカスした本ではないが、健康なライフスタイルを構築するうえで示唆に富んだ一冊。健康法や養生法を指南する立場の方々にも、一読をおすすめしたい。

 

人はなぜ、健康を損なうのか? それは、とくに文明的な生活に、人類の基本バージョンとして装備されているプログラムを損傷させる“不自然要素”が蔓延しているからだ。それが、「病=イレギュラー」を惹起しやすい体内環境にしている。

 

であるなら、どうしたらいいのか?  

 

人類という種が持つ、生き物としての本来的特性にマッチした生活をしよう! つまり、“野生化"である。

 

ノスタルジーではなく、科学的な見知から、人が野生化を取り戻す食、運動、睡眠、思考、自然との一体感について考察されている。(加えて筆者の実践体験が、披露されている)

 

原始生活に戻ろう!と、提唱しているのではない。現代社会生活でできる野生化を提案している。

 

やるか、やらないかは、あなたしだい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める』 東口盪屐仝文社新書

7〜8年前、分子整合栄養医学をかじった(程度です)経験から、本書(代謝栄養学をベース)の内容には合点しました。当時、医療機関が分子生物学的アプローチを導入すれば、医療は患者さんの負担を軽減でき、より効率的な治癒を為し得るだろう。そう感じました。だって、現代医学は化学的な反応を求める手法ですから、生化学(生体の化学)をないがしろにしてはいけないでしょ。

 

ですから、本書を読み始め、僭越ながら、嬉しくなりました。

 

研修医当時、東口先生は、肝臓ガンの患者の術前術後も管理を任せられます。すると、術後の回復に差があることに気付く。やせて筋肉が細った人ほど術後の合併症が多く、さらにやせていく。「どうすれば術後の回復が順調にいくのだろう?」「患者さんを歩いて家に帰れるようにするには、どうすればいいのだろう?」 東口先生は栄養に着目し、代謝栄養学の勉強を始めます。その後、米国シンシナティ大学で2年間、代謝栄養学の研究をされました。

 

帰国後、勤務先の病院で栄養管理の重要性を提唱するも、“栄養軽視”の日本の医療現場では賛同を得にくかった。それでも、予後の改善、終末期患者さんの生存期間延長、院内感染予防など、徐々に成果が出てきました。

 

ガン患者さんの8割がガンそのものでなく、感染症が原因で亡くなっている事実。それは、ガンだからしょうがないのではなく、栄養不良による代謝障害がもたらす免疫機能の低下に因を発している。適切な栄養管理によって、「寿命が尽きる前に死んでしまう人を減らす」ことができる! 東口先生は、次のようなことに取り組まれました。

 

・臨床の場に代謝栄養学に基づく栄養管理を導入
・全科型栄養サポートチーム(NST)設立
・術前からの栄養管理
・口から栄養を取ること目指す(適宜、経静脈栄養、経腸(管)栄養も利用する)
・口腔ケア
・栄養剤の開発

 

本書には、参考になる点が多々ありますが、一つご紹介しましょう。

 

「肺ガンやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の場合、呼吸が苦しく、一生懸命息をしなければならないため、呼吸筋が大量のエネルギーを消費してしまう。体力や食欲が低下していて栄養を十分に摂れないと、呼吸筋が細ってさらに呼吸が苦しくなるという悪循環に陥いる。加えて、免疫機能が低下して肺炎など感染症にかかるリスクも高くなる」

 

栄養管理は、本来の生体機能を損なわないためのメソッドです。ガンがあっても、人として人生を生き切るための基本条件を整える。それは、とても幸せな医療と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「最期の晩餐〜がん治癒へのターニングポイント」 藤岡靖也+藤岡典代 グッドブックス

熊本県上益城郡で開業されている藤岡医院の取り組みに、脳ではなく臓腑が頷く!

「がん」×「最後の晩餐」というキーワードの掛け合わせからは、終末期のがん患者さんが人生最期にいただく食事のことか?!、と早合点してしまうかもしれない。しかし表紙のメインタイトル横には、「〜がん治癒へのターニングポイント〜」と添えられている。本道佳子さん(料理人、NPO法人 国境なき料理団代表)提供の「最後の晩餐・食事会」は、“食を通して力強く今を食べ、今生きていることを感じてもらう”ことをテーマにしている。それは、ガンに縛られ、治療に縛られ、食生活に縛られている患者さんたちの心をゆるめ、今を生きることに喜べる感謝の食事となる。生きることへエネルギーを注ぐことに転換した患者さんは、本質的な治癒が開花することも稀ではない。

藤岡医院は、地元に根差した医療機関でありながら、がん治療部門が設けている。温熱療法、心理療法、免疫療法などを導入されている。標準治療だけでカバーできない患者さんに、対応できるツールを持っている。しかし最大の特徴は、靖也院長と典代夫人(薬剤師・サイモントン療法認定スーパーバイザー)の立ち位置が、一歩も二歩も、いやそれ以上、患者さん側に寄っていることである。









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末期ガン科学者の生還 向井楠宏 カロス出版

10年前(2006年8月)、末期の胸腺ガンで余命を宣告された著者は、金属学を専門とする工学博士。長年、九州工業大学の教授として精力的に研究に教鞭に携わってこられた、いわば“バリバリ”の科学者である。

しかしながら、自身のガン治しについては、西洋科学を見限ったのである。もっとも、そこは筋金入りの科学者。代替医療の見極めに、研究者魂を発揮されている。ガンという病気対象視点から、いかに健康になるにはというテーマに視点を移行すると、西洋医学が必ずしも満足のいく回答を出していないことを看破した。

できてしまったガンだけではなく、ガンが発生するメカニズムに着眼すると、代替医療の背景となる理論に納得できたのだ。そしてリサーチと実践を重ね続けることで、余命3〜6ヶ月と診断されてから10年(2016年現在75歳)が経過している。(本書の上梓は2012年)

あなたのお近くにいる「科学至上主義」の患者さんが、治療にちょっと迷いを持たれていたら、お勧めしたい一冊である。


 





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